侍 魂 。

池田長発 ナダール パリ

1864年第二回遣欧使節団の面々。


幕末の写真で最も興味をかきたてられたのがこの画像。

1864年、パリの写真撮影師ナダールによって彼自身のスタジオで撮影された第二回遣欧使節団の写真デス。

特に注目したいのが前列で着席して威光を放っている3人。

左:副使・河津祐邦(42歳)
江戸幕府の旗本として勘定奉行、関東郡代、長崎奉行、外国事務総裁などの重職を歴任。

中央:正使・池田長発(26歳)
井原池田家の10代目、外国奉行を務めていた。

右:目付・河田煕(28歳)
幕臣として外国奉行目付を務めていた。

もともと第二回遣欧使節団は、西欧諸国に対する横浜港の閉鎖談判及びフランス士官殺害事件の賠償交渉などを主な任務とする34名の使節団のことで、かの皇帝ナポレオン3世にも謁見しています。

なので、羽織り袴姿もびしっとキマッてて、若いメンバーといえど侍の貫禄はちと違うなと。

但し、フランスの文明のあまりの発達ぶりに圧倒され、長州藩によるフランス船砲撃に対する賠償支払いをはじめとした日本側に不利なパリ約定を締結させられます。

帰国後、上記3人は開国の重要性を幕府に提言するも、幕府は開国どころかパリ約定を全面破棄。正使の池田長発は石高を半分に減らされ蟄居、河津祐邦と河田煕も免職を命ぜられ、一時は逼塞の目に遭う結果に(涙)

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□□□

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