ビタミンC健康法。

ビタミンC健康法 三石巌

知らぬが仏。

【意味】知ると不愉快になることでも、知らなければ心を乱されることはない。

【東雲風解釈】無知のせいでさっさとあの世に逝って仏になってしまうこと(苦笑)


さて、先日から冷凍アセロラを食べ始めたこともあって、少しはビタミンCについて勉強したほうがいいだろうということで、この書を読んでみました。

★★★★☆
ビタミンC健康法
著者:三石巌

ご存じ日本のビタミン研究における権威であられた三石巌先生が書かれた「ビタミンC健康法」の2018年度改訂版デス。

今日はビタミンCに興味を惹いていただけるようビタミンC研究における世界的権威を二人だけご紹介します。

この二人を知らずしてビタミンCは語れませんのでメモメモです。

セント=ジェルジ・アルベルト

■ セント=ジェルジ・アルベルト

ハンガリー出身の生理学者。

1932年頃、パプリカの成分からビタミンC(化学名称:L-アスコルビン酸)の分離に成功した人物であり、ビタミンCの命名者でもあられます。

1937年、ビタミンCやフマル酸の触媒作用に関する発見などの功績によりノーベル医学生理学賞を受賞。

1日に約10gのビタミンCを大量摂取(風邪をひいた際は20-40gを摂取)していたそうで、93歳に腎不全で亡くなるまで化学者として生涯現役を貫いたそうデス。

因みに厚生労働省が推奨する1日のビタミンC摂取量は100mgなので、その100倍の量をセント=ジェルジ・アルベルトは毎日摂取していたことになります。

ライナス・ポーリング

■ ライナス・ポーリング

米国出身の量子化学者、生化学者。

1954年、化学結合の本性を記述した功績によりノーベル化学賞を受賞。さらに1962年、地上核実験に対する反対運動の功績によりノーベル平和賞も受賞。ノーベル賞を2度受賞している偉人は現在4人存在しますが、化学賞と平和賞という異なる分野で受賞したのはライナス・ポーリングただ一人。

1965年頃より臨床医学におけるビタミン治療の研究に従事し、生化学者のアーウィン・ストーンから高用量ビタミンCの概念を知り、風邪の予防のために自ら実験台となり毎日数グラムのビタミンを摂り始めるなど、1970年に「ビタミンCと感冒」を発表。その後、末期癌患者の治療にビタミンCを点滴及び経口投与するなど臨床実験を行い、その有用性を論じる「癌とビタミンC」を執筆します。しかしながら、第3者による追試験の結果、超高用量のビタミンC投与が癌患者に効果があるとされる立証は惜しくもなされず、そのポーリングの社会的名声は不幸にも失墜してしまいます。

その名誉が回復されたのが、ポーリングの死後10年以上を経た2006年、高用量ビタミンCの効能に関する新事実がカナダの研究グループによって提示され、点滴投与した3人の癌患者が予想よりも長く生存していたことで、その有用性にわずかですが光が射すことになりました。現在では腎不全や下痢などの副作用は立証されているため、今後の臨床試験では、癌患者に対する静脈内高用量ビタミンC治療の実用性と安全性の究明が最終的な課題となっています。

ポーリングもセント=ジェルジ・アルベルトと同様に1日約10gのビタミンC摂取量を続け、1994年に前立腺がんで93歳で命を落とすまで生化学者として生涯現役を貫いたそうデス。

なお、ライナス・ポーリングと言えば、原子核構造の研究者でもあったため、第二次世界大戦中のマンハッタン計画に学友でもあったロバート・オッペンハイマーから化学部門の責任者として招聘を受けますが、もちろん筋金入りの平和主義者であったことから辞退しています。

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□□□

ライナス・ポーリングと親交関係にあった三石巌先生も1日に7-10gを飲用する高容量のビタミンC服用者で、96歳という高齢で亡くなるまで研究者として生涯現役を貫いたそうデス。

因みに三石先生のビタミンCの摂取方法は、化学合成されたL-アスコルビン酸の粉末パウダーを水に溶かし、1日複数回に分けて飲用するというものデス。

また三石先生曰く、ビタミンCは天然品も合成品もまったく同じ成分であること、そもそも合成品といってもブドウ糖という天然品より生成されていること。さらには自然物に拘って10gを摂取する場合、レモンであれば50個、アセロラであれば100粒以上に相当する天然品を食べる必要があり、現実的でないという理由から合成品に頼らざる得ないとの指摘ありデス。

但し、ビタミンCは、活性酸素であるスーパーオキサイドを過酸化水素や過酸化脂質に分解してくれる特性があるんですが、過酸化水素を分解するカタラーゼ、過酸化脂質を還元するグルタチオンペルオキシダーゼ或いはグルタチオン-S-トランスフェラーゼら酵素の効き目が加齢とともに弱くなると、最強とも言っていい活性酸素であるヒドロキシルラジカルを合成してしまう可能性が高くなるそうデス。よって、ヒドロキシルラジカルを分解する効果のあるビタミンE(α-トコフェロール)をビタミンCと一緒に摂取する必要があると述べられています。

なんだかややこしいなあ(苦笑)