2019 京都の旅 vol.04 雲龍院。

御寺泉涌寺 別院 雲龍院

名前は厳つくとも目に優しいお寺さん。


3番目にご紹介するのは、南北朝時代の北朝第四代天皇・後光厳天皇(1338-1374)の勅願で建立された泉涌寺の別院・雲龍院。

最初にご紹介した光明院同様にさして大きくないミニマルなお寺さんなんですが侮るなかれ。

よくよく観察すると見所満載のお寺さんなんデス。

御寺泉涌寺 別院 雲龍院

最初にお出迎えしてくれたのは豪快な雲竜図。

絵には「泉」と署名されてましたが、スイマセン、手を抜いて作者までは確認しておりません(汗)

御寺泉涌寺 別院 雲龍院

書院の「大輪の間」。

奥にある三幅の水墨画の掛け軸は松花堂昭乗(1582-1639)筆による「寒山拾得図」。

因みに松花堂弁当は松花堂昭乗が好んだお弁当でその名がついたとも言われています。

その他に吉良邸に討ち入りする前に山科に浪宅を構え閑居していた大石内蔵助が「龍淵」と書いた書が大輪の間に展示されていたようですが、不覚にも見逃したようデス(涙)

また、「龍淵」の書が発端となって作られた「龍淵のさやけし」と名付けられた水琴窟も見逃してしまいました(涙)

御寺泉涌寺 別院 雲龍院

大輪の間から見る庭園。

特に凝った造りの庭園というわけではありません。

しかし・・・

御寺泉涌寺 別院 雲龍院

この椅子に腰かけ、石の上に足を乗せて庭を眺めてると毒気が抜けてくようでお薦めデス。

御寺泉涌寺 別院 雲龍院

書院の悟之間。

丸い窓は「悟りの窓」。

光がかかって画像では何が見えるかよくわかりませんが、ぜひそこはご自身の目で。

因みに丸窓と言えば源光庵が有名ですよネ。

御寺泉涌寺 別院 雲龍院

霊明殿と石灯篭の枯山水庭園。

実にミニマムな庭園で癒されます。

因みに石灯篭は徳川慶喜が寄進したものだそうデス。

この石灯篭よく見るとかなり傾いてますよ。

御寺泉涌寺 別院 雲龍院

中には小さな枯山水の坪庭も。

御寺泉涌寺 別院 雲龍院

最後に雲龍院で今最も人気となっているのがこの「蓮華の間」。

左から「椿」「灯篭」「楓」「松」が見えるように構成されてます。

紅葉の季節であればさらに映えるかもデス。

以上、雲龍院は京都・東山の深い森の中にあるんで、特に健脚の方にお薦めしたい寺院デス(笑)

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□□□

葵 徳川三代

只今、日曜朝6時から
BSで再放送されてる
葵 徳川三代にハマってます。

故・津川雅彦さん演じる
超ブラック家康が
怖いくらいはまり役過ぎて(笑)