華・静嘉堂@丸の内。

静嘉堂@丸の内

2022.11.10(木)11:00~


人生2度目の「稲葉天目」を鑑賞。

場所は今年10月1日に
世田谷区の岡本から
丸の内に移転オープンした

静嘉堂文庫美術館
愛称「静嘉堂@丸の内」。

岡本の静嘉堂文庫では
不幸にも自然光であったため
稲葉天目独特の宇宙は見れなかった。

がしかし、、、

今回の静嘉堂@丸の内では
スポットライトが当てられ
小さな稲葉天目の茶碗の中に
無限に広がる宇宙が見て取れた。

まさにブルータスの表紙で見た
正真正銘の「稲葉天目」だった。

そして、人生初の・・・

九十九髪茄子こと
唐物茄子茶入 付藻茄子。

三代将軍・足利義満が所有し
松永久秀を経て織田信長が所有

本能寺の変で焼けるも
焼け跡から奇跡的に拾い出され
豊臣秀吉、有馬則頼を経て
今度は大坂夏の陣で再び罹災

しかしながら
徳川家康の命を受けた
塗師の藤重藤元・藤厳父子が
再び宝蔵の焼け跡から拾い出し
破片を漆で継ぎ合わせて
見事な修復を行ったそうだ。

あまりの出来栄えに
家康は褒美として藤重親子に
九十九髪茄子をそのまま与え

1876年(明治9年)
岩崎弥之助に譲られるまで
藤重家の家宝となっていたそうだ。

まさに不死身の九十九髪茄子

ぜひとも肖りたいものである。

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□

まさかしもべえに泣かされるとは。。。

不 覚 。