神・恐るべし村上春樹の読解力。

若い読者のための短編小説案内 (文春文庫) 文庫 村上春樹

若い読者のための短編小説案内


戦後日本の代表的な
6人の作家の短編小説

しかもどちらかというと
不人気と言っていい著書を
村上春樹氏が自らチョイスして

それぞれの著者が
なぜこの主題を選んで
どのような思考回路を繋いで
この短編を描こうとしたのか
氏が若い読者のために丁寧に
読み解いていくという試みだ。

がしかし、、、

村上氏の読解力は半端ない。

著者でさえ
意識してないだろう
脳内の底までえぐって
それぞれの短編を読み解いていく。

村上氏の読解力というか
洞察力が凄すぎてシャレにならない。

逆に言えば村上氏は
ここまで深く掘り下げて
小説を書いている証拠でもある。

ま、とにもかくにも
大谷翔平や井上尚弥も凄いけど
村上春樹も同レベルで凄いと思った。

因みに取り上げられた
著者と短編小説は以下の通り。

ボクは安岡正太郎の
「ガラスの靴」しか
読んだことがなかったので
近いうちにすべての作品を読んで
再度本作を読み直そうと思う。

もっと早くに読んどきゃよかったな。

吉行淳之介「水の畔り

小島信夫「

安岡章太郎「ガラスの靴

庄野潤三「静物

丸谷才一「樹影譚

長谷川四郎「阿久正の話

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□

この一気呑みは真似できない(笑)