景・北斎 x 百人一首。

北斎かける百人一首展

2023.02.10(土)12:00~


「北斎かける百人一首」
in すみだ北斎美術館 鑑賞。

葛飾北斎と百人一首!?

なんか関係あるんかな?
と、訝しく思ってたら

なんと北斎が77歳のころ
晩年最後に描いたとされる
大判錦絵の風景画シリーズが

「百人一首乳母かゑとき」

と、銘打たれた作品群だそうな。

どういう基準で描かれたかは
定かではないが27図もの風景画が
当時出版されていたとか。

そんなシリーズ初めて聞いたヨ(汗)

ま、なにはともあれ
百人一首をマスターしたボクが
この機会を逃すはずはなく
すみだ北斎美術館まで足を運んだ次第。

以下、北斎によって描かれた27図。

1. 秋の田の 仮庵の庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ 天智天皇

2. 春過ぎて夏来にけらし白妙の 衣ほすてふ天の香具山 持統天皇

3. あしひきの山どりの尾のしだり尾の ながながし夜をひとりかもねむ 柿本人麻呂

4. 田子の浦にうちいでて見れば白妙の 富士の高嶺に雪はふりつつ 山部赤人

5. 奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の声きく時ぞ 秋は悲しき 猿丸太夫

6. かささぎのわたせる橋におく霜の 白きを見れば夜ぞふけにける 中納言家持

7. 天の原 ふりさけ見れば 春日なる三笠の山に 出でし月かも 安倍仲麿

9. 花の色は うつりにけりな いたづらにわが身世にふる ながめせしまに 小野小町

11. わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人にはつげよ あまのつり舟 参議篁

12. 天津風 雲の通ひ路吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ 僧正遍昭

17. 千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは 在原業平朝臣

18. 住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ 藤原敏行朝臣

19. 難波潟 みじかき芦の ふしの間も あはでこの世を 過ぐしてよとや 伊勢

20. わびぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても 逢はむとぞ思ふ 元良親王

24. このたびは 幣も取りあへず 手向山 紅葉のにしき 神のまにまに 菅家

26. 小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ 貞信公

28. 山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人めも草も かれぬと思へば 源宗于朝臣

32. 山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ もみぢなりけり 春道列樹

36. 夏の夜は まだよひながら 明けぬるを 雲のいづこに 月やどるらむ 清原深養父

37. 白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける 文屋朝康

39. 浅茅生の をののしの原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき 参議等

49. 御垣守 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ ものをこそ思へ 大中臣能宣

50. 君がため 惜しからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな 藤原義孝

52. 明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき あさぼらけかな 藤原道信朝臣

68. 心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな 三条院

71. 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く 大納言経信

97. 来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや 藻塩の 身もこがれつつ 権中納言定家

情景が浮かばなかった歌でも
北斎が白日の下に晒してくれた。感謝。

以上、百人一首覚えておいて損はなし。

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□

ついでに寄った
久しぶりの東京スカイツリーは
東京ソラマチがめちゃくちゃ混んでてびっくり!?

銀座もそうだけど土日はもう混みすぎてていけないや(汗)