遺産の塊 日本橋三越。

日本橋三越 天女像 まごころ像

これぞ三越の魂デス。


バブルが弾けて以来
長く低迷してる百貨店業界。

老舗が集う日本橋界隈でさえ
その例外ではなく
高齢化という追い風にあっても
状況は好転しない模様デス。

そんな中
日本橋を代表する
否、日本を代表する
老舗中の老舗百貨店こと
日本橋三越本館に
マーケットリサーチがてら
チラッとお邪魔してきました。

日本橋三越 天女像 まごころ像

三越本館内に入って
最初に出迎えしてくれのが
本館1階中央ホールに聳える
この天女(まごころ)像。

名匠・佐藤玄々が
京都・妙心寺内のアトリエで
多くの弟子たちとともに
約10年の歳月を要して
完成させた国宝級の彫像デス。

三越の基本理念
「まごころ」を象徴し
それを表現する彫像として
1960年4月19日に
設置されたそうデス。

とにかく
日本橋三越に入館された際は
まず始めにこの天女象を
仰ぎ見て下さいネ。

今の価値にすると
一体いくらだったんだろ?謎

そして・・・

日本橋三越 天女像 天井

日本橋三越と言えば
この豪華な採光天井も見所。

東京駅の八角形ドームも
美しいと評判ですが
日本橋三越はその上を行く
豪華な造りになっています。

日本橋三越 天井

奥ゆかしさを感じさせる
ステンドグラスは
もちろんのこと

沢山の種類の飾りグラスが
側面の壁にはめ込まれ
歴史の深さを感じられます。

日本橋三越 大理石 床

さらに採光天井の真下にある
中央ホールの床も凄いんデス。

フランス産赤斑大理石と
イタリア産卵黄色大理石を
張りつめた美しい模様の床。

舞踏会だって余裕で
開催できそうですよね。

日本橋三越 エレベーター

加えて金色のエレベーター。

見た目もレトロですが
ガッチャンと響く音が良く
戦前にタイムスリップしたような
気分にさせてくれるんデス。

日本橋三越 天女像 まごころ像

販売されてる商品も
美術館や博物館を彷彿とさせる
超一級の品も多く含まれていて

特にインテリアを中心にした
5階は大人のおもちゃ箱状態。

5階をぶらっと回ってるだけで
軽く1時間以上潰せます。

なかなか盛り上がらず
撤退ばかりが目に付く
百貨店業界ですが
過去の遺産をうまく活かせば
まだまだ捨てたもんじゃありませんネ。

 

 

 

□□□ 東雲乃本 □□□□□□□□□□

宮本輝 蛍川・泥の河

★★★☆☆
蛍川・泥の河
著者:宮川 輝

「泥の河」は1977年第13回太宰治賞作品
「蛍川」は1978年第78回芥川賞作品

誰がお薦めしてたのか
さっぱり思い出せないんですが
宮本輝の短編2作品を読了。

村上春樹さんだったかな?
渡辺裕一さんだったかな?

「泥の河」は戦後間もない
もう忘れ去られてしまった
日本のダークな部分を描いた
心が折れそうな重たい作品。

ボクが生まれる僅か10年前
当時の日本はまだまだ
戦争の傷跡が残されていた
時代だったんだなと感慨深い。

葉書一枚で女房や子供から生木裂くみたいに引き離されて兵隊に駆り出されていった連中に、買ったも負けたもあるかい、生きたか死んだかだけじゃ。

「蛍川」もタイトルと
その流れるような文章こそ
美しさを連想させますが
命をテーマにした重い作品。

蛍の大群は、滝壺の底に寂寞と舞う微生物の屍のように、はかりしれない沈黙と死臭を孕んで光の澱と化し、天空へ天空へと光彩をぼかしながら冷たい火の粉状になって舞いあがっていた。

どちらも読了感は
どんより曇ったお天気のよう
覚悟してお読みください。