蕎・慣れこそ究極の美味いである。

GQ JAPAN (ジーキュージャパン) 2021年12月号

GQ JAPAN 2021年12月号


例によって
GQ JAPANの編集長
鈴木正文氏のエッセイに
興味深いことが書かれていた。

かの夏目漱石の弟子
健啖家でつと知られていた
随筆家・内田百閒先生が

40代半ばを過ぎた頃から
昼は盛り蕎麦だけの
食生活に変わったそうな。

しかも近所の中村屋という
旨いも不味いの評判もない
普通の蕎麦屋からの出前だけ。

続けて食べているうちに
中村屋の味だけでなく
盛り付けかたにまで慣れ
俗に言う病みつきになったのだ。

結果、名店の盛り蕎麦も
中村屋の盛りと違うというだけで
不味いという評価になるのである。

ボクの例でいえば
極洋のサバ缶しかり
カスピ海ヨーグルトしかりである。

アンデスキーパー

そういえば・・・

断酒していたはずなのに(汗)
7-11の噂の300円赤ワイン
「アンデスキーパー」を
ちびちびやってるうちに
ついハマってしまい最近は
ご覧のボックス買いまでしている。

そんなわけで・・・

慣れほど美味いを生み出す原動力はない
慣れこそ究極の美味いなのである。

因みに内田先生は
文筆家にも拘わらず
81歳まで長生きされましたぞ。

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□

鈴木正文氏が先月11月22日をもって
GQ JAPAN 編集長を退任されたそうな。

毎号欠かさず読んでいた
EDITOR’S LETTER はもう読めない。

寂しすぎる。。。