例によって
GQ JAPANの編集長
鈴木正文氏のエッセイに
興味深いことが書かれていた。
かの夏目漱石の弟子
健啖家でつと知られていた
随筆家・内田百閒先生が
40代半ばを過ぎた頃から
昼は盛り蕎麦だけの
食生活に変わったそうな。
しかも近所の中村屋という
旨いも不味いの評判もない
普通の蕎麦屋からの出前だけ。
続けて食べているうちに
中村屋の味だけでなく
盛り付けかたにまで慣れ
俗に言う病みつきになったのだ。
結果、名店の盛り蕎麦も
中村屋の盛りと違うというだけで
不味いという評価になるのである。
ボクの例でいえば
極洋のサバ缶しかり
カスピ海ヨーグルトしかりである。
そういえば・・・
断酒していたはずなのに(汗)
7-11の噂の300円赤ワイン
「アンデスキーパー」を
ちびちびやってるうちに
ついハマってしまい最近は
ご覧のボックス買いまでしている。
そんなわけで・・・
慣れほど美味いを生み出す原動力はない
慣れこそ究極の美味いなのである。
因みに内田先生は
文筆家にも拘わらず
81歳まで長生きされましたぞ。
□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□
鈴木正文氏が先月11月22日をもって
GQ JAPAN 編集長を退任されたそうな。
毎号欠かさず読んでいた
EDITOR’S LETTER はもう読めない。
寂しすぎる。。。