世界一華やかな民族たちと長寿の秘訣。

PEN 2018年8/15号より


アマゾンと言えば
ケールマンの「世界の測量」と
開高健の「オーパ!」を読んで
なんなくイメージはあるものの

美味しそうな食べ物の
イメージが湧かないことから
あんまり旅したくありません。

なので、本書を読んでお勉強。

PENの表紙でも見られる
ヨシダナギさん撮影の
カヤポ族の美しい民族衣装は
とにかく一見の価値ありですヨ。

お洒落への欲望は万国共通ですネ。

 

□□□ 東雲乃本 □□□□□□□□□□

★★★☆☆
人間臨終図巻(下巻)
著者:山田風太郎

ついに全巻読了デス(汗)

最終巻となる下巻は
73歳から100歳代まで。

特に記憶に残った故人はこの2人。

◆ 五島慶太(77歳)

今清盛とも今太閤とも言われた
ご存じ東急グループの創始者。

晩年五島は狭心症を発症し
ちょうど亡くなる一月前
東急は重役、秘書らを合わせ
40人の看護団を結成する。

そして、五島が苦痛の為
よく眠れないとなれば
夜でも五島を駕籠に乗せ
数人で駕籠を担いで庭に出て
みんなで団扇を仰ぎながら
五島に忠節を誓ったそうな。

江戸時代の封建社会へ
逆戻りしたような話デス。

また、亡くなる直前
五島が特に寵愛した
京都料亭「中はな」の
女将・中島ハナが
見舞いにやって来た時は
扇子を使ってあちこち触り
挙句の果てにハナの襟元に
手を入れようとしたそうな。

その後、昏睡状態に(^_^;)

◆ 谷崎潤一郎(79歳)

腎不全と尿毒症の合併症で
亡くなる10日前
少しでも体調が良くなると
献身的に看病してくれた
妻には一切目もくれず
堂々とお気に入りの女中と
デートに出掛けたそうな。

これぞ長生きの秘訣かな。

PS.

著書の山田風太郎氏も
精神的に安定できるのか
画家は長寿の傾向ありと
本書に書いてましたヨ。