急いで予定立ててくださいな。
会期は2019年6月2日(日)まで。
さて、東寺の立体曼荼羅の仏像を鑑賞後、ダブルヘッダーでお邪魔したのが・・・
「美を紡ぐ 日本美術の名品 ―雪舟、永徳から光琳、北斎まで―」
in 東京国立博物館 本館
唐獅子図屏風 右隻
狩野永徳(1543~90)桃山時代(16世紀)
所蔵:宮内庁三の丸尚蔵館
1582年、備中高松城にて毛利家重臣・清水宗治と交戦中だった羽柴秀吉は本能寺の変での信長の悲報を受け、急遽毛利軍軍師・安国寺恵瓊を仲介役に毛利軍との和議を結び、見事中国大返しを敢行して明智光秀を山﨑で討つことに成功する。その際、その毛利との和睦の証として秀吉が毛利輝元に贈ったとの伝承が実しやかに残っている屏風である。そして、本屏風は1888年に毛利家から天皇家に献上されている。
唐獅子図屏風 左隻
狩野常信(1636~1713)江戸時代(17世紀)
所蔵:宮内庁三の丸尚蔵館
狩野永徳の曾孫である狩野常信によって永徳の画に合わせて描かれたとされる左隻の屏風。
檜図屛風
狩野永徳筆 桃山時代・天正18年(1590)
所蔵:東京国立博物館
桂宮家(もと八条宮家)に伝来し、明治14年(1881)の宮家廃絶により皇室所有となった国宝。画面にある引手金具の跡から、もとは1590年12月落成の八条宮邸の襖絵であったとされる。このことから、作者が当時画壇の第一人者であった狩野永徳(1543-90)の最晩年の作ではないかと考えられている。
秋冬山水図
雪舟等楊筆 室町時代・15世紀末~16世紀初
所蔵:東京国立博物館
右が秋、左が冬の景色とされている国宝。
以上、ご覧のような大作目白押しでコチラも見逃せませんヨ。
□□□ 東雲乃本 □□□□□□□□□□
★★★★☆
雁金屋草紙
著者:鳥越 碧
加えて尾形光琳の作品を鑑賞する前に光琳の生涯を描いたご覧の「雁金屋草紙」を予め読んでおくことをお薦めします。もしくは鑑賞後に読まれることをお薦めします。
ストーリーも文章の美しさもデビュー作とはとても思えないほどの秀作で、尾形光琳の絵に深みを与えてくれる時代小説と思いますヨ。
例えばこんな文章デス。
鷹峯を露の光るうちに出たのに、紫野の大徳寺を過ぎる頃には、朝の陽が生紬の単衣を通してじりじりと射し、洛中は既に盛夏の暑さであった。