健・最高の老後「死ぬまで元気」を実現する5つのM。

最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM

最高の老後 「死ぬまで元気」を実現する5つのM


最期の10年を
介護なしで生き抜く
極意が書かれた著書がコレ。

執筆者は山田悠史医師。

米マウントサイナイ医科大学の
老年医学・緩和医療科に所属する
老年医学のスペシャリストだ。

NEWS系SNSのNewsPicksで
医療系ニュースに対して
科学的エビデンスに基づいた
誠実なコメントを入れて
人気を博してるプロピッカーなので
ご存じの方も多いだろう。

さて、本書は米国やカナダの
米国老年医学会が提唱し
老年医学の世界最高峰の病院が
高齢者診療の絶対的指針としている
5つのMについて細かく解説した
基本中の基本と言える専門書である。

5つのMとは以下の通り。

Mobility(身体)
Mind(心・精神)
Medications(薬)
Multicomplexity(予防)
Matters Most to Me(生き甲斐)

「健康のためなら死ねる」
と公言してるボクにとっては(笑)
生ぬるい部分が少なくなかったけど
いくつかの点において大変参考になった。

特にNHKで放送されてる
ヒューマニエンスでも話題になった
腎臓の重要性についてである。

腎臓は毛細血管が丸まってできた
「糸球体」という毛細血管の塊と
それを包むボウマン嚢で構成された
「ネフロン」と呼ばれる房が
腎臓の左右合わせて約200万個も
集まってできた器官で
1日に約150リットルもの血液中の
老廃物を24時間除去し続ける働き者である。

100万個のネフロンは
胎児のときにはや完成し
二十歳の頃より減少を始め
80歳頃には30%が失われ
血流についてはなんと6割も減るという。

つまり、ネフロンの数が減ると
老廃物を濾過する能力が失われ
病気になる可能性が高まるということだ。

しかもネフロンは一切再生されない。

胎児のとき既に
ネフロンを作る細胞は枯渇し
200万個から減っていく一方なのである。

では、腎臓のネフロンを少しでも
温存するにはどうすればよいのか。

本書に書かれていたのは
若いうちは健康上問題のない
頭痛薬として用いられる
イブプロフェンや
痛み止めのロキソニンなどを
高齢になってからは避けることだそう。

詳しくは本書を読んで欲しい。

また、本書には書かれていないが
腎臓を構成する200万個のネフロンは
毛細血管の集合体である。

そのため毛細血管を消滅させない
温存させる方法が有効かもしれない。

毛細血管のスペシャリスト
根来秀行医師の書も参考にしてほしい。

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□

北斎もびっくり!?

もう凄いとしか言いようがない。