自分へのXmasプレゼント。
かのウィンストン・チャーチルが
足繫く通ったとされる
世界最古の理髪店と言えば
今も英国ロンドンに存在する
そのトゥルフィット&ヒルから
長く定番として販売されている
世にも美しいオリジナルの
髭剃りがコチラです。
TRUEFITT&HILL
トゥルフィット&ヒル
ウェリントン レザーモデル
カラー:エボニー
モデル番号:TH-SA-WR02
替刃:ジレットM3 3枚刃
価格:22,680円(税込)
敬愛する島地勝彦先生、
服飾史家の中野香織先生らが
猛烈に推薦する髭剃りでして、
当ブログにおきましても
何度かご紹介させて頂いてます。
以前はジレットの3枚刃が
どうしても肌に合わないなど
いろいろ文句を垂れて
購入を見合わせておりましたが、
3枚刃でも使い慣れれば、
意外と肌に優しいことが発覚。
剃り味もかなりマイルドです。
ジレットの5枚刃と比べて
刃の隙間に余裕があり、
替え刃の交換頻度も少なめ、
ならばと、この度、
Xmasプレゼントを口実に
またしても清水の舞台から
飛び降りてみた次第デス。
手に取ってみると、
モンブランの万年筆同様の
ずっしりとした重みを感じ、
髭剃りという男の朝の
神聖な儀式の緊張感を
さらに高揚してくれます。
なお、画像右の
エドワーディアンモデルを選ばず、
左のウェリントンレザーモデルを
選んだ最大の理由は、
いつか純正スタンドを追加した時、
トゥルフィット&ヒルの髭剃りを
お尻部分で吊り下げるより
首の部分で引っかけたほうが
所作が様になるだろうという点、
ウェリントンレザーのほうが
よりクラシックに見えるという点、
以上の2点の理由からデス。
※3枚刃はジレットシンスリー、
マッハシンスリーターボともに可。
ボクにとっては
AITEのカードシェイバー、
カミソリ倶楽部のスタンドと合わせ
最強のグルーミングコンビ、
と言っても過言ではありません。
残りの半生をこれらとともに
歩んでいきたいと思います。
さて、以前にも同ブログに
書いたことの繰り返しになりますが、
チャーチル元英首相と言えば、
この話が印象的で忘れられません。
島地勝彦氏著書「お洒落極道」
第12話にある「身だしなみこそ
本物の紳士を創る」の中で、
1805年に創業した
世界最古の理髪店として
ギネスブックにも認定されている
「トゥルフィット&ヒル」が
紹介されているんですが、
そのくだりがとても面白いので、
三度抜粋させて頂きます。
そのトゥルフィット&ヒルの顧客に
かつて英国首相のチャーチルと
英国陸軍参謀総長のバーナード・
ロー・モントゴメリー子爵がいた。実はこの二人、
誰もが認める犬猿の仲で、政治家にも拘わらず
自由奔放に振る舞う
チャーチル首相に対して、
モントゴメリーがやっかんだのか、
以下のように吠えたそう。「私は一切酒を飲まない。
シガーも吸わない。
とてもよく眠る。
これこそわたしが
100%健康でいられる秘訣である。」対して宿敵チャーチルは、
以下のようにやり返す。「私は朝から
大いにシャンパンを飲む。
次から次へと
ひっきりなしに葉巻を吸う。
しかも少ししか眠らない。
これこそわたしが
200%健康でいられる秘訣である。」その結果、
モントゴメリーの88歳に対し、
チャーチルは90歳まで長生きし、
僅差でチャーチルの勝利に終わる。
因みに著者の島地勝彦氏の目標は
死ぬまで酒と葉巻を止めなかった
チャーチル元首相の満90歳の寿命を、
1歳上回った91歳で天寿を全うする、
ことだそうデス。
そして、
あの世でチャーチル元首相に
「閣下と同じように
シャンパンも浴びるほど飲み、
葉巻もケツからヤニが出るほど愉しみ、
歴史書を濫読し、それでもあなたより
1年長生きして参りました。」
と自慢してやりたいそうデス(笑)
なお、チャーチル元英首相が
不摂生でも長生きであった理由は
コチラでも書きました通り、
偉大な政治家でありながら
プロ顔負けの画家でもあったことかと。
ロマンティックな浪費から文化は生まれる。by 島地勝彦