2018 京都の旅 vol.3 銀閣寺。

人生2度目の銀閣寺。


室町幕府第8代将軍
足利義政が造営を指示した
東山文化の集大成と言えるのが
金閣寺と並ぶ京の名刹

銀 閣 寺  。

なお、「銀閣寺」と
一般的に呼称されているが
寺の正式な名称は「東山慈照寺」
建物の正式な名称は「観音殿」だ。

銀閣寺なのに
何故銀色じゃないの?
と不思議に思うかもしれないが
そもそも「銀閣寺」と
呼ばれるようになったのは
江戸時代になってからだそうで
ひょっとすると足利義政本人も
草葉の陰から「なんで銀閣!?」
と不思議に思ってるかもしれない。

因みにもともとは足利義政の
隠居用の別荘として建設されたが
完成を待たずに亡くなった為
義政の死後は義満の金閣寺同様
臨済宗相国寺の境外塔頭として
義政の菩提を弔っている。

銀閣寺と言えばの「銀沙灘」と
「向月台」の2種類の砂盛り。

どちらの砂盛も江戸時代
後期から作られ始めたとされ
もともと銀沙灘のある場所には
別の建物があったとも伝わる。

なお、銀沙灘・向月台どちらも
雨が降っても崩れないらしい。

観音殿。

錦鏡池を中心にした
池泉回遊式庭園になっている。

因みに観音殿は1階が心空殿
2階は潮音閣と名前がついている。

南側から見た観音殿。

観音殿の屋根の上に立つ鳳凰。

北山の金閣、東山の銀閣
どちらかを選べと言われれば
やっぱり悩んで選べない。

そして、銀閣寺と言えば
無印の羅針盤となっている
四畳半の茶室「同仁斎」のある
この「東求堂」を忘れてはならない。

観音殿より先に完成したため
義政も東求堂は利用したそうだ。

この日、本堂と東求堂、弄清亭が
秋の限定特別拝観が企画されており
運よく同仁斎も拝観することができた。

※特別拝観料は別途1000円。

同仁斎にはレプリカであったが
君台観左右帳記の巻物も置かれていた。

「君台観左右帳記」とは
書院造の装飾に関する決まり事を
書き記した書物のことであって
能阿弥や相阿弥が書き記したと伝わる。

因みに能阿弥の弟子・空海こと
島右京に東山流の茶法を教わったのが
堺の茶匠・北向道陳であり
その道陳は千利休の茶法における
最初の師匠としても知られている。

つまり、千利休も少なからず
同仁斎や君台観左右帳記の影響を
受けていたのではないだろうか。

室内は撮影禁止だったため
お土産の絵葉書を見ていただこう。

本当にシンプルな四畳半だ。
しかも日本最古の四畳半と言われる。

そして、障子を開けると
ご覧のような美しい景色を
拝めるという趣向になっている。

また、ご覧のような
見事な襖絵のある部屋も
拝観することができた。

左上:「湖畔秋耀」奥田元宗
左下:「薫園清韻」奥田元宗
右上:「流水無限」奥田元宗
右下:「棕櫚に叭叭鳥図」与謝蕪村

奥田元宗の襖絵は
かなりカラフルな作品だが
時間の経過とともに変化する?

100年後に拝見したいものだ。

東山慈照寺
住所:〒606-8402 京都府京都市左京区銀閣寺町2
建設:1490年
設立者:足利義政
電話:075-771-5725
http://www.shokoku-ji.jp/g_about.html

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□□□

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