La dolce vita 時に映画は人生を左右する。

フェデリコ・フェリーニ監督 甘い生活 La dolce vita (3)

“ラ・ドルチェ・ヴィータ”

なんて素敵な響きなんでしょ。


さて、敬愛する島地勝彦先生が
大学生時代に劇場で鑑賞し、
編集者を志すきっかけとなったのが

このフェデリコ・フェリーニ監督の
“La dolce vita(甘い生活)”
というイタリア映画だったそうで、
島地先生の処女作「甘い生活」も
邦題に因んで名付けられています。

そんなわけで、
島地勝彦研究家の端くれとして、
遅ればせながら、先日同作品を
鑑賞し終えた次第デス。

ちょっと前までは
佐藤可士和研究家でしたけど(汗)

因みにイタリア映画に関しては過去、
ニュー・シネマ パラダイス“と
先日の”グレート・ビューティー
しか観賞したことがありませんので、
えらっそうな口は語れません(汗)

フェデリコ・フェリーニ監督 甘い生活 La dolce vita (2)

“La dolce vita”の公開は1960年。

舞台は1950年代のローマですので、
その7年前に公開された
ハリウッド大作”ローマの休日“と
否が応でも比較してしまうんですが、

映像美、ファッションの華やかさ、
主演のマルチェロをはじめとした
俳優陣の絢爛豪華美男美女ぶりに
さほど違いは感じられないものの

同じローマを舞台にする作品でも
第二次世界大戦の戦勝国アメリカと
敗戦国イタリアの作る映画とでは、
こうもオチが違うものなのかと。

最高に楽しくハッピーエンドな
「ローマの休日」に対して、
「ラ・ドルチェ・ヴィータ」は
とても酸っぱい後味が残ります。

但し、フランス映画に見られる
デカダンスに象徴されるように
歴史的栄華を誇っていた西欧故の
独特の卑屈感や退廃感が作品の中に
偶々滲み出ただけかもしれませんが。

日本もバブル崩壊以降、
西欧と同様のやり尽くした感、
退廃感が無いわけではありません。

その退廃の中に埋もれている
わずかな希望の光を見出し、
それに向かって明るく元気に
ポジティブに突き進んでいく、
俺にはそんな生き方しかないじゃん!

とでも、主人公マルチェロを演じる
マストロヤンニは言いたげ。

なお、コチラのブログに書かれた
レビューが素晴らしかったので、
本作品に感じるものがなかった方は
是非ご一読されては如何でしょうか。

フェデリコ・フェリーニ監督の
意図するところがよく分かります。
答え合わせにぜひどうぞ。

以下、配役をちょこっと説明。

マルチェロ・マストロヤンニ フェデリコ・フェリーニ監督 甘い生活 La dolce vita

作家崩れの大衆芸能紙の記者
主人公マルチェロ役の
マルチェロ・マストロヤンニ。

アランドロン並の甘いマスクで、
毎夜パーティーに集う美女たちを
次々に誘惑していく役どころ。

島地先生はまさにこの
マルチェロの役どころに憧れて、
編集マンを志したとか(笑)

フェデリコ・フェリーニ監督 甘い生活 La dolce vita (1)

大富豪の娘マダレーナ役の
フランス人女優アヌーク・エーメ。

お色気たっぷりに
眩しいくらい輝いてましたヨ。

実生活では4度結婚するも
4度とも離婚し、ただ今83歳で
ご存命中でらっしゃいます。

なお、セレブを追い掛け回す
専業のカメラマンのことを
「パパラッチ」と言いますが、

この「パパラッチ」とは
もともとぶんぶん飛び回る蠅を
意味していたそうですが、
本作品に度々登場する
ウォルター・サンテッソ演じる
芸能人を執拗に追い掛け回す
報道カメラマンの役名
「パパラッツォ」によって
世界中に広まったとか。

以上、島地勝彦マニアなら
とりあえず観賞しとくべし(笑)