2019 京都の旅 vol.05 智積院。

真言宗智山派 総本山智積院

千利休と長谷川等伯所縁のお寺さん。


七条通りを京都・東山に向かって突き当たった場所に存在するのが千利休と長谷川等伯所縁で知られた・・・

真言宗智山派 総本山智積院。

真言宗智山派 総本山智積院

講堂の華やかな垂れ幕が出迎えてくれました。

因みに垂れ幕の色の並びは白・青・緑・黄・赤の順。

色相環の色順を逆にしただけなのでもちろん違和感はありません。

また、智積院はもともと3歳で亡くなった豊臣秀吉の嫡男・鶴丸の菩提を弔うため建立された祥雲禅寺なんですが、秀吉の死後、秀吉により迫害されていた根来寺智積派が、徳川家康の許可により祥雲禅寺の地を与えられ、今の智積院に改められたそうデス。

真言宗智山派 総本山智積院 長谷川等伯

智積院の目玉となるのが、長谷川等伯親子合作によるこの絢爛豪華な襖絵「桜楓図」。

左部分は長谷川等伯筆による「楓図」、右部分が等伯の子・長谷川久蔵25歳のときの筆による「桜図」。

もともと久蔵の「桜図」が先に描かれましたが、「桜図」の完成1年後に久蔵が亡くなったため、当時55歳だった等伯は息子の分まで精進しようと自分を鼓舞し、左部分の「楓図」を描き上げたそうデス。

真言宗智山派 総本山智積院 長谷川等伯

長谷川等伯筆による「松に立葵図」。

豊臣家の象徴「松」の巨木の下に徳川家の象徴「葵」が花を咲かせている構図はなんとも意味ありげ。

以上の襖絵たちはもちろんレプリカですが、桃山時代当時の絢爛豪華な雰囲気を今に味わえます。

因みにこのアサヒスーパードライ のCMでも登場した国宝「松に秋草図」をはじめ、「桜楓図」や「松に立葵図」の経年変化した実物やそのほかの国宝や重文の作品は、拝観受付所すぐ横にある収蔵庫(宝物館)でご覧になれますヨ。

そして、もうひとつの目玉が・・・

真言宗智山派 総本山智積院 利休好みの庭

同じ大書院の大部屋から眺められる「利休好みの庭」。

この時、部屋に誰ひとりいませんから堪能し尽くしデス。

真言宗智山派 総本山智積院 利休好みの庭

中国の廬山に似せて造られたと伝えられています。

後ろに長谷川等伯親子の襖絵、前に千利休の愛した庭をひとりで鑑賞、紅葉シーズンを外した平日だからこそ為せる贅沢な技ですネ。

真言宗智山派 総本山智積院 布袋唐子嬉戯の図

最後に大書院の別の部屋に展示されている月樵道人筆の「布袋唐子嬉戯の図(大正6年)」。

これも必見の絵でありますヨ。

以上、何度でも拝観したいと思った智積院でした。

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2019 京都の旅 vol.07 京都御所Ⅱ
2019 京都の旅 vol.08 仙洞御所
2019 京都の旅 vol.09 慮山寺
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□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□□□

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